WEBライティングの仕事は、クラウドソーシングサービスを利用して探す人が多く見られます。さまざまなジャンルの案件が掲載されているので、自分の強みを活かせる仕事をスムーズに見つけられます。
一方で、クラウドソーシングサービス内では「空案件」と呼ばれるものが増加しています。「なかなか受注できない」という人は、空案件に応募しているのが原因かもしれません。空案件は収入に結びつかないため、引っかからないよう気を付けましょう。
この記事は、最近特に増加している「空案件」について詳しく解説します。空案件の特徴や、クライアントの目的、見極めるコツをチェックして、スムーズな案件受注を目指しましょう。
空案件(空求人)とは?
空案件とは、内容が不明瞭で現実には存在しない案件を意味する言葉です。空求人やゴーストジョブ、ダミー求人などと呼ばれることもあります。
空案件は、Webライターにとって何一つメリットがありません。時間と労力をムダにしてしまうだけです。メンタルをやられないためにも、空案件には引っかからないように注意が必要です。
「応募者が大勢いるのに誰も採用されない」という案件は、空案件の可能性大です。もちろん、希望に合う応募者がいなかったために当選者(採用者)ゼロということもあります。空案件かどうか見極めるためには、特徴を掴んでおくことが大切です。
空案件の代表的な特徴
Webライター募集の案件をチェックしていると、空案件に共通する特徴が見えてきます。メリットゼロの空案件に見られる代表的な特徴は、次の通りです。
- クライアント情報が薄い
- 案件内容があいまい
- 報酬が異常に低い or 不自然に高い
- 同じ内容の案件が複数サイトに出ている
ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。
クライアント情報が薄い
クラウドソーシングサービスを利用する際には、クライアント側も受注者もプロフィールの登録を行います。信頼度をアップさせるために、プロフィールや過去の実績などは詳細に記載するのが基本です。
プロフィールが未記入だったり短文だったり、登録情報が明らかに薄いクライアントは、本気で発注する気持ちがないのかもしれません。仕事を依頼したいわけではなく他の目的でサービスを利用していることもあるでしょう。
「会社情報や電話番号の記載がない」さらに「本人確認が完了していない」「実績がない」という場合は、新規ユーザーがテスト目的で投稿している可能性があります。
案件内容があいまい
具体的な仕事内容が記載されておらず、「簡単なお仕事です」「誰でもできます」など抽象的な書き方をしている場合は、十分に注意しましょう。
作業範囲・納期・報酬額があいまいな案件は、空案件が疑われます。明確な指示がない状態で依頼を受けてしまうと、不安を感じながら仕事をすることになります。不安を抱えた状態での仕事はストレスの原因になるので回避しましょう。
案件内容があいまいだと、想定外の作業をやることになったり報酬が未払いになったり、結果的にトラブルに巻き込まれるおそれがあります。
報酬が異常に低い or 不自然に高い
空案件は、報酬額が市場相場から大きく外れているケースが多く見られます。「1記事3,000文字で報酬300円」「未経験でも即10万円」などが分かりやすい例です。
Webライターの報酬は、文字単価0.5~3円のようにある程度相場が決まっています。初心者の場合は0.5~1円、中級者で1~3円程度と言われています。報酬額が相場から大きく外れている案件は、応募するかどうか慎重に検討しましょう。
報酬が異常に低い場合は、ライターを騙す目的で設定されていることがほとんどです。
同じ内容の案件が複数サイトに出ている
同じ内容の案件が他のサイトにも掲載されていることがあります。ランサーズやクラウドワークスなどにコピペで大量発生している案件は、空案件の可能性大なので要注意です。
複数のサイトで同じ募集を出すことに問題はありませんが、「案件内容があいまい」「報酬が異常に低い or 不自然に高い」、さらに同じ内容で複数サイトに出ているものは高確率で空案件です。データ収集やスパム投稿の可能性があります。
クライアント名が異なるだけで内容が同じ場合もあるため、十分に注意しましょう。
空案件(空求人)を出すクライアントの目的
「なぜわざわざ空案件を出すのか?」「時間の無駄では?」と思う人も多いのではないでしょうか。これらは単なるいたずらではなく、明確な目的があって行っている場合がほとんどです。
うっかり罠にかかってしまわないように、空案件(空求人)を出すクライアントの目的を知っておきましょう。
以下では、空案件(空求人)を出すクライアントの主な目的を解説します。
テストライティング・個人情報の搾取
一部のクライアントは、ライターにテストライティングを依頼して記事や個人情報を搾取することがあります。詳細な個人情報を求めてくる案件に遭遇したときは、すぐに引き返しましょう。
テストライティングとは、Webライターのライティングスキルをチェックする目的で行われます。テストライティングを行うこと自体は問題ありませんが、報酬額が安すぎる場合は要注意です。安く書かせた記事をサイトにアップするクライアントも存在します。
安く記事を書かされた上に、継続にはならないので時間と労力をムダになります。
見積もり確認
クライアントが見積もりを確認するために、空案件を出すことがあります。この場合、実際には仕事が発生しないため、ライターが時間をかけて提案文を作成しても採用されることはありません。
空案件を出すクライアントにとって提案内容は単なる情報に過ぎず、応募したライターはタダで情報を与えてしまった形になります。提案数が多いのにライターが決まっていない案件の中には、希望に合うライターが見つからなかったのではなく、そもそも発注するつもりがなかった案件も含まれています。
詐欺誘導
空案件の中で1番危険なのが、詐欺誘導を目的とした案件です。他の案件は実質的な被害が少ないので、引っかかってしまってもダメージは少なくて済みます。何なら空案件だということに気付かないこともあります(^^;
しかし、詐欺誘導はライターを騙して金銭を搾取することを目的としているので、引っかかってしまうとまとまった金額を失うことになりかねません。
記事執筆のために商品の購入を求められたりスクールへの入会を勧められたりする場合は、すぐに引き返しましょう。詐欺案件に遭遇したときは、被害に遭う人を減らすためにも迷惑行為・規約違反報告フォームから通報することが大切です。
「この案件は空案件っぽい?」chatGPTに相談した結果
空案件かどうか自分で判断する自信がない人は、AI技術を活用してみるのも1つの方法です。例えば、ChatGPTに相談することで、案件の特徴やクライアントの信頼性を分析することができます。
実際に、chatGPTにクラウドソーシングサービスに掲載されていた案件のURLを貼り付けて相談してみました。
相談内容はこちら↓
「https://www.〇〇△△」これは空案件っぽい or 本物っぽい? 具体的に判定してアドバイスもほしい。
chatGPTの回答はこちら↓
この案件を“空案件っぽいかどうか”という観点からチェックしてみたところ、良い点・気になる点の両方が見られます。最終判断はご自身のリスク許容度によりますが、応募前に以下項目を確認するのがおすすめです。
- 仕事内容が比較的具体的に記載されています
- 文字数・報酬の目安が出ています
- 「初心者OK」「実体験ベース」を条件としており、スキルハードルを下げている点も明示されているため応募しやすいと言えます
- 生成AIの使用可否が明記されています
- 応募時に「年齢」「職業形態」「1年後・5年後どうなっていたいか」などかなりプライベートな情報も求められています
- 当該案件「募集期間:2日間」「提案数:40件」「当選人数:0件」になっており、応募は出ているのに採用実績が「0件」です
- これは「採用しなかった/決定しなかった」可能性があり、「実際に仕事が発生しなかった」可能性もあります
- 報酬が「1,000〜(経験・内容により応相談)」という幅あり、経験や内容によっては1,000円よりさらに低くなる可能性が想定されます
- 文字数「1,000〜1,500字程度」と記載されている一方で、ページ下部には「文字数 1,500」「記事単価 3,000円」「文字単価 2円〜2.9円」といった記載もあり、条件が少し不統一です
- この案件は「完全に怪しい=即避けるべき」というレベルではないですが、“応募したとしても契約まで至らない/条件が微調整される可能性が高い”**という印象があります
- リスクあり・期待値低めの案件という位置付けです
chatGPTに相談すると、かなり具体的に空案件っぽいか本物っぽいかを説明してくれます。初心者で案件の見極めが難しいと感じている場合は、アドバイスしてもらうと選びやすくなるかもしれませんね。
ただし、chatGPTの回答はあくまでインターネット上の情報をもとに出した内容です。参考程度に留め、最終的な判断は自分で行いましょう。
空案件を見極めるコツは3つ
クラウドソーシングサービスの運営側は、悪質な案件が掲載されないようにチェックを徹底しています。しかし、グレーな感じの空案件は紛れ込んでしまうこともあります。
空案件に引っかからないためには、利用する側が案件を見極める力を高めることも大事です。
ここでは、空案件を見極めるコツを3つ紹介します。
コツ1:「発注実績」「評価」をチェックする
気になる案件が見つかったら、クライアントの発注実績や評価を確認しましょう。
過去の実績が豊富で評価が高いクライアントは、信頼性が高いといえます。空案件の可能性は一気に下がります。実績が0~1、評価が低いクライアントに応募する際は、コツ2・コツ3の内容も踏まえて慎重に判断しましょう。
ランサーズの場合は、クライアントの選定期間が過ぎたまま放置された案件や途中キャンセルとなった案件には「残念」の評価が自動付与されます。放置や途中キャンセルが多い案件は、空案件の可能性が高いため要注意です。
コツ2:仕事内容・納期が明確でない案件は避ける
仕事内容や納期が不明瞭な案件は、空案件の可能性が高いので避けましょう。
「条件応相談」「詳細はメッセージで」のように具体的な指示がない場合は、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。特に、納期と報酬額があいまいな案件に手を出すのは危険です。
どうしても応募したいという場合は、クライアントにメッセージを送って不明な点を確認しておきましょう。返信がない、返信の内容も曖昧な場合は空案件の可能性大です。
クラウドソーシングサービスで安全に仕事をするなら、明確な情報が提供されている案件を選ぶことが重要です。
コツ3:外部ツールへ誘導する案件は避ける
外部ツールへの誘導を行う案件は、避けたほうが無難です。これらの案件は、ライターを騙す目的で設定されていることが多く、個人情報を搾取される危険性があります。
クラウドソーシングサービスのほとんどが、仮払い前に外部ツールを使ってやり取りをすることを禁止しています。チャットワークやZOOM、LINEなどで連絡を取りたがるクライアントには警戒しましょう。
プラットフォーム内でのやり取りであれば、安心して仕事を進めることができます。
コツをつかんで効率良くライティング案件を探そう
今回は、Webライターの募集で見られる空案件の特徴と空案件を見極めるコツについて詳しく解説しました。空案件とは何か、クライアントは何の目的で空案件を出すのかを知っておくことで、うっかり罠にかかるリスクを減らすことができます。
悪質な空案件が存在するのは事実ですが、多くのクライアントは読者に役立つ良質なコンテンツを作りたいと考えています。自分のスキルを活かしてWebライターをして活躍するには、数多くある案件から信頼できるクライアントを見つけ出す力が必要です。
プロフィールや実績、評価や募集内容をしっかりとチェックして、信頼できるクライアントの案件に応募してみましょう。

